イランは、ダマスカスでのイスラエルの攻撃とみられる攻撃でイランの上級司令官数名が殺害されたことへの報復として、イスラエルにミサイルと武装ドローンの集中砲火を浴びせ、中東を本格的な地域戦争に近づけた。イスラエル時間午前2時直前、エルサレム、イスラエル南部と北部、占領地ゴラン高原でサイレンが鳴った。イスラエル上空は飛来するミサイルとイスラエルの防空迎撃機で明るく照らされた。イスラエル軍報道官ダニエル・ハガリ氏は、イランは合計200機以上の殺人ドローン、巡航ミサイル、弾道ミサイルをイスラエルに発射したと述べた。現地時間午前3時の発言で、攻撃は「継続中」だが、これまでのところ発射物の大半は迎撃されていると述べた。イスラエルの救急医療サービスによると、同国南部で10歳のベドウィンの少女が重傷を負った。ハガリ氏は、同国南部のイスラエル軍基地に軽微な被害があったと述べた。イラン革命防衛隊は、イスラエルに向けて「数十」のミサイルとドローンが発射されたと主張した。イランの最高指導者アヤトラ・ハメネイ師のソーシャルメディア・プラットフォームXのアカウントが投稿した投稿には、「邪悪な政権は罰せられる」と書かれていた。米国の国防当局者は、この地域の米軍は「イランが発射したドローンを撃墜し続けている」と述べた。イランの国連代表部はXで、イスラエルへの攻撃は4月1日のダマスカスのイラン領事館への攻撃への報復であると述べた。同代表部は「この件は終結したとみなせる」と述べた。しかし、イスラエルが「もう一度ミスをすれば、イランの対応はより厳しくなる」と付け加え、米国に「近づかないように」警告した。革命防衛隊傘下のタスニム通信は、この攻撃を「4方向からの多層攻撃で、数百機のドローンと多数の異なる種類のミサイル」を配備したものと表現した。同報告書は、イランに加え、レバノンの過激派組織ヒズボラ、イラクの過激派、イエメンのフーシ派反政府勢力がイスラエルに対して攻撃を開始したと伝えた。ヒズボラはゴラン高原のイスラエル兵舎にカチューシャロケット弾数十発を発射したと述べた。